1月6日 令和二年 小寒 小寒_無事に古い年が改まって新たな年となる 年が開けると同時に〝寒の入り〟となり、立春までが〔寒の内〕となる。 この時候の季語「去年今年/こぞことし」は、一年で一番大きな結界である大晦日を無事終えたこ...
1月20日 令和二年 大寒 大寒_春隣も、まだまだ春は遠かりき 四季があり、春夏秋冬があれば、季節の移ろいの中に「春隣、夏隣、秋隣、冬隣」があるのだが、厳しき季節への移ろい「夏隣、冬隣」よりも、穏やかな季節への移ろい「春隣、秋隣...
2月4日 令和二年 立春 立春_柊挿す鬼やらひ、まだ春は名のみ 立春は旧暦では元旦で、節分は大晦日に当たる。 二十四節気/七十二候の旧暦を書いた本の中には、立春から始まるものが多い。 新春にあたり小林一茶は 「春立つや 愚の上...
2月19日 令和二年 雨水 雨水_雪が溶けその水が養分となって田畑を潤す 雨水は、春の芽吹きの準備の時期である。 古来、農耕作業もこの時候から本格的な準備に入ったという。 雪解け水を〈雪消(ゆきげ)の水〉、それが田畑を潤して〈雪...
4月19日 令和二年 穀雨 穀雨_穀物に滋養を与えるたくさんの雨がふる 穀雨—世の中はどうであれ、この時候の春の雨は穀物の恵みとなり、田畑を潤す。 最近特に、人の基本は農耕であり、漁であり、猟であるとつくづく感じる。 どんなに、...
5月5日 令和二年 立夏 〝走り〟と〝名残り〟 立夏 立夏_暦の上では夏である。 明治の幕開けとともに、暦が旧暦から新暦へと変わったが、二十四節気七十二候もそのまま新暦の日付に移行となった。 旧暦と新暦には約一ヶ月の時差がある...
5月20日 令和二年 小満 「映画」の人たち 小満 小満_草木が徐々に萌え、新緑の季節となる。 私が出会った鮮やかなものに、以前も記した〝山の辺の道〟の脇にあった柿畑がある。 その緑は、カメラマンも私も息をのむほどに美しいものだ...
6月5日 令和二年 芒種 気骨稜々の人、根井三郎 芒種 芒種_早乙女が田植え歌を唱い、早苗を植える頃。 むかし、田植えは女性の仕事であった。 紺絣のきものに赤い襷(たすき)、赤い帯、田植笠を被って村中の田圃に苗を植えた。 この...
6月21日 令和二年 夏至 法と水の関わり 夏至 夏至_太陽の生命力が頂きに至り、夏となる。 シェイクスピアに『真夏の夜の夢 A Midsummer Night’s Dream』の作品があるように、欧州でも夏至は特別...
7月7日 令和二年 小暑 単衣から羅へ 小暑 小暑・七夕(乞巧奠)_単衣から羅へ、暮らしのしつらいが夏にかわる時候 夏である。 きものが裏地である胴裏のある袷(あわせ)から、胴裏のない単衣(ひとえ)に替わる〝更衣〟が六月一日...
7月22日 令和二年大暑 喰らう 大暑 大暑—大いに暑いはずの時候であるが、今年はさほど暑さが厳しくはない。これから先は分からぬし、もしかしたらこの数年のこの時候の暑さが酷すぎたのかもしれない。 過去3年のこの時期の私のブロ...
8月7日 令和二年立秋 盂蘭盆〈ウランバナ〉 立秋 立秋—遅い梅雨明けを迎えたら、暦の上では秋となった。 残暑であるが、茅蜩(ひぐらし)はまだ鳴かぬ。 そして盂蘭盆(うらぼんえ)である。 立春、春分、立夏、夏至、立秋、秋分...
8月23日 令和二年 処暑 タイの未帰還兵 処暑 処暑—「野分」は台風の別名で、この時期に野の草木を押し分けて吹いてくる強風を表わす。 八月三十一日は雑節の「二百十日」となる。立春から数えて二百十日にあたり、台風が来襲して田圃...
9月7日 令和二年 白露 冷たい風 白露 白露—昼間の暑さで発生した蒸気が夜間の冷気で白い露となり草花を濡らす。 この時候、夏を川上で過ごした鮎は川を下る〝落ち鮎〟となる。 背中の紋様から〝錆鮎〟とも呼ばれる。 落ち鮎は冬に...
9月22日 令和二年 秋分 七橋めぐり 秋分 秋分/彼岸—曼珠沙華の咲く頃、昼と夜は真半分になる。 そしてこの時候の10月1日は「十五夜/仲秋の名月」である。 「仲秋」というのは中国渡来であるが、これが日本では農耕神崇拝と相ま...
10月8日 令和二年 寒露 MACの機嫌と大谷崎 寒露 寒露—台風の影響でぐんと寒くなった。十一月下旬の寒さだという。 十月一日から着物は袷になり、日によっては汗ばんでいたが、ちょうど良い頃合いとなった。 こうなると酒も人肌の...
10月23日 令和二年 霜降 目に見えるものと 見えないもの 霜降 霜降_野山の草木に霜が降りる候。空は、北から戻るものと、南へ移動する渡り鳥たちで混み合う。 阿波徳島の吉野川に鴨が戻ると、銀杏の葉が黄色に色付いて冬を告げる。 ...
11月7日 令和二年 立冬 〝藁にお〟と〝収穫〟 立冬 立冬—小学生低学年の頃、稲刈りの終わったこの時期の田圃は、僕らの遊び場だった。 初夏の田植えから秋に稲が育ち、稲穂がたわわに実っている間、僕らは畦道を歩くしかないが、稲刈...
11月22日 令和二年 小雪 〝七五三の五分廻しの筒袖〟 小雪 小雪—北海道や東北では雪がちらほら舞い出す時候。 立冬と冬至の間には小雪・大雪と次第に冬が深まる様子を表す節気が置かれている。 この頃には野の草木に本格的に霜がおり...
12月7日 令和二年 大雪 今宵も地下のスコッチバンクで 大雪 大雪—師走となり、めっきり冬めいてきた。 能登金沢の冬の風物詩、兼六園〝雪吊り〟のライトアップが今年も行なわれた。 雪の多い北陸・東北地方で見られる〝雪吊り〟は、木...
12月21日 令和二年 冬至 冬がくれば思い出す 冬至 冬至—身の縮籠る季節の到来である。 朝起きる時の辛さはどうだろう。 目覚ましを止め、一晩かけて温めた布団を染み染みと愛でていて、二度寝に落ちることが何度も起こるこの季節。 特...